一歩前進!?「映画戦略企画委員会」の設置が内閣発表の資料に明記 !

この記事は、日本版CNCに関する記事です
映画監督有志 2024.06.17
誰でも

 6月7日に開催された内閣主導による第28回新しい資本主義実現会議にて、「新しい資本主義2024年改訂版」の案が発表されました(4月17日に開催の第26回新しい資本主義実現会議には、是枝裕和監督と山崎貴監督らが出席し提言を行いました)。以下、その詳細です。

新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2024年改定版案
首相官邸からの発表

 ここに、政府の司令塔として「映画戦略企画委員会」の設置が明記されました!

「②映画戦略企画委員会の設置
 上記コンテンツ官民協議会の下に、映画に特化した映画戦略企画委員会を設置する。構成メンバーは上記の関係省庁及び映画関係者(クリエイター、関係業界等)とする。
 任務として、映画関連のクリエイターが安心して持続的に働ける環境の整備、映画に関する支援制度の在り方、映画の海外展開・発信、映画のロケ誘致等について具体的な方策の企画立案を行う」
(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2024年改定版案 24ページ)

 特に、今回の改定案において注目すべき点として、

  • 「コンテンツ振興」の中で映画に特化する形で「映画戦略企画委員会」の設置

  • 「政府を挙げて、官民連携による本戦略を推進する」「官は環境整備を図る」ことと同時に「民のコンテンツ制作には口を出さないという、官民の健全なパートナー シップを築くことを目指す」ことが明記

  • 従来のクールジャパン戦略に見られた「日本の経済成長につなげるブランド戦略」から一線を画す「持続的に働ける環境の整備」の明記

  • アニメ・映画など、クリエイター育成のための高等教育機関の整備の明記

  • 「一貫的で強力な支援」のために「文部科学省・経済産業省の両省庁の施策を統合」することの明記

 が挙げられます。
 これらの内容は、a4cが提言してきた、フランスにおけるCNC(映画国立センター)、韓国におけるKOFIC(韓国映画振興委員会)をロールモデルとする日本版CNCの発想に一歩近づくものであり、包括的な映画支援を実現していくためには必須であります。一方で、この改定案が実現したとして、共助の循環による安定財源の確保がなされていないこと、上記2の理念がどこまできちんと守られ表現の自由を保てるか、経済成長と両輪にある文化的支援に踏み込めるかなど、課題は多くあります。
 私たちは、今回の改定案を歓迎するとともに、より議論を深め、確実に実行されるよう注視いたします。引き続きよろしくお願いいたします。

action4cinema / 日本版CNC設立を求める会一同


参考資料
「新しい資本主実現会議」とは?
「新しい資本主義」とは、2021年10月に発足した岸田内閣が「成長と分配の好循環とコロナ後の新しい社会の開拓」をコンセプトに目指した経済政策で、同月発足した有識者らによる「新しい資本主義実現会議」で検討が重ねられてきました。
第26回新しい資本主義実現会議への映画⽂化・産業に関する提⾔
podcast番組「voice4cinema」【官邸での会議直後の是枝監督にヒアリング(新しい資本主義実現会議)】

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