KOFICパク・キヨン委員長の日本メディア合同カンファレンスが開催されました
左からパク・キヨン委員長(KOFIC)と諏訪敦彦監督(a4c共同代表)
10月30日、韓国の文化体育観光部が所轄する特殊法人 KOFIC(韓国映画振興委員会)のパク・キヨン委員長による日本メディア合同カンファレンスが開催されました。詳細は以下の報道をご参照ください。非常に丁寧に取り上げて頂きました。
国による映画機関の必要性とは、韓国KOFIC委員長が日本側のパートナー不在を指摘(映画ナタリー)
アジア映画界の連帯に日本は入れていない」KOFIC委員長が語る、韓国映画界の厳しい現状と日本のカウンターパートの不在(Branc)
今回開催されたカンファレンスは、本年の釜山国際映画祭開催中に行われたa4cとKOFICとの意見交換会をきっかけに実現しました。
私たちa4cメンバーは10月8日、釜山にあるKOFIC本社を訪れ、この1年間のa4cの活動やコロナ禍以降の日本映画の現状についての報告を行いました。対してKOFICのパク委員長から語られたのは韓国映画界におけるコロナによる想像を越えるダメージの深さと、一方でその不況を好転させようとするKOFICの取り組みについてでした。詳細は上記の記事にあるとおりですが、危機に際して対策を講じるスピード感に、KOFICといういわば韓国版CNCと言える統括機関が韓国映画界に存在する強さを実感しました。
続いて、居住まいを正し私たちを見据えたパク委員長が言葉にしてくれたのが、今年5月にアジア7カ国で映画産業の発展を促すAFAN(Asian Film Alliance Network)が結成された際に、日本の行政機関にKOFICから参加を呼びかけたものの、結局日本の参加はかなわなったことの経緯と、この一件も含めて、日本側に映像文化産業を代表する明確なカウンターパートナーが不在であることにより、日韓の映画的な交流が長年に亘りストップしていることへの深い懸念でした。日本側の体制の不備により、アジア諸国との交流・振興の様々な機会を逸してしまうことは、未来の日本の映像文化産業にとって大きな損失だと私たちは考えます。
日本において対外国のためのカウンターパートナー、映像に関する統括機関の設立が急務であることを改めて再認識し、来日されたパク委員長に、合同カンファレンスの機会をいただきました。パク委員長には、今回のカンファレンスを快くお引き受けくださり詳細にお話しをしてくださったこと、またa4cの活動に力強いご賛同を頂けたことに、心より感謝を申し上げます。
私たちは、今回起きたことの事実確認を進めつつ、パク委員長からの提言を未来に繋げていけるよう尽力いたします。引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。
action4cinema / 日本版CNC設立を求める会 一同
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