a4c運営メンバーに片渕須直さんが加わりました
この度、私たち日本版CNC設立を求める会(action4cinema)の運営メンバーにアニメーション監督の片渕須直さんをお迎えすることが決まりました。
実写もアニメーションも映像表現の歴史において共に影響をしあいながら発展をしてきました。表現手法の垣根を越えて、映像分野で広く連携を行ない、日本版CNCが未来に担うべき支援の4つのアクション、「 教育支援」「労働環境保全」「製作支援」「流通支援」を実現できるよう、引き続き尽力をしていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
片渕須直さんコメント
3年前に自分の作品のための新しいスタジオを作り、そこでは、これまで制作現場で自分たちがやってきたことを次世代につなぐため、教えながらものづくりをするという態勢を取っています。現状、アニメーションの制作一般が、納期に間に合わせることだけにあくせくするあまり、次々と簡易化した制作方法を取ってはそれを定式化してしまって、本来のものづくりのスタイルが忘れられていく中での、抵抗の意味でもありました。
映画を作っては各地の劇場を回ることも行ってきましたが、新型コロナの状況下で映画興行の現場が傷ついている様子にも多く接しています。なかには、まだ東日本大震災で被った被害さえ回復できないままの劇場すらあるのです。
こうした中で、多方面に渡るセイフティネットワークを作り、映像界のこの先に未来を抱き直したいたいとするa4cの行動には、かねてより賛同の意を表してきました。ここへ来て、アニメーションの業界への橋渡しとなる意味で運営に加わらせていただくことになりました。
よろしくお願いいたします。
プロフィール
片渕須直
1960年生 大阪府出身アニメーション映画監督、脚本家
代表作
「名探偵ホームズ」(1984脚本)
「アリーテ姫」(2000)
「ブラック・ラグーン」(2007 )
「マイマイ新子と千年の魔法」(2009)
「この世界の片隅に」(2016)
「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」(2019)
次回作のために新設したスタジオ・コントレールで、新人の育成を行いながら制作中。
日本大学芸術学部特任教授、上席研究員
日本アニメーション学会会員、日本映像学会会員、日本アニメーション協会会員、日本映画監督協会会員、アメリカ映画芸術科学アカデミー会員
「action4cinema / 日本版CNC設立を求める会」
是枝裕和、諏訪敦彦、内山拓也、片渕須直、四宮隆史、岨手由貴子、西川美和、深田晃司、舩橋淳
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